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ステロイド薬

ステロイド薬について

 ステロイド(コルチゾール)とは副腎(腎臓の上にあります)から作られる副腎皮質ホルモンの一つです。ステロイド薬(プレドニゾロン、メドロール、リンデロンなど)は人工的に作成されたもので、体の炎症を抑えたり、免疫力を抑えたりする作用があり、さまざまな疾患の治療に使われます。一般に治療初期はその疾患に対して必要と考えられる十分量で開始し、症状の改善を見ながら徐々に減量していきます。

服用中に注意することは?

 ステロイドを数ヶ月服用し続けると、本来副腎から作られるホルモン(コルチゾール)が、体がその必要がないと判断して作られなくなります。この状態で急に薬を中断すると、気分不快、吐き気、倦怠感、発熱、場合によりショック症状などの副腎不全と呼ばれる状態になりますので、自己判断で急に内服を中止しないようにしてください。(胃腸炎による嘔吐、下痢で内服ができない時などは注射で投与することができますのでご連絡ください)。

ステロイド薬の主な副作用は?
1.少量(プレドニゾロンで1日15mg以下)や中等量(15mg〜30mg程度)の服用でも頻度が高いもの

  高脂血症、満月様顔貌(お月様のように顔が丸くなる)、肥満(中心性肥満)、骨粗鬆症、動脈硬化


2.中等量以下の服用でもみられ、大量(40mg以上)の服用では頻度が高いもの

  易感染性(感染症にかかりやすくなる)、糖尿病、高血圧、
  創傷治癒遅延(傷が直りにくい)、白内障、緑内障


3.大量の服用で時にみられるもの

  大腿骨頭壊死、ステロイド筋症、精神症状


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